わかりやすさと
面白さを求めて

学芸部
(現代新書編集チーム)

1995年入社

これまでの社歴

  • 月刊現代
  • 選書出版部
  • 現代新書出版部

  • 学術図書(選書メチエ・学術文庫)
  • 学芸部
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私の仕事

MY JOB

学芸書編集の仕事は、あえていえば、料理の味付け役のようなものと思っています。
 新書は、読者が知りたいテーマについて、専門家の著者に、わかりやすく、面白く書いていただくのが基本です。
 ある大きな事件が起きて、その背景について、読者が一刻も早く知りたいというのであれば、鮮度が大事になってきます。タイムリーさとわかりやすさを両立させるため、時間との闘いになります。

一方で、歴史や哲学などがテーマであれば、長く読んでもらえるように、丁寧な味付けを心がけます。教養系の本でも「面白さ」を求めるのは変わりません。読者にわかった、面白かったと言ってもらえるように、章構成を相談し、何度も原稿のやり取りをします。原稿以外にも、本文に入れた方がよい写真、図はないか、年表や地図、参考文献はどの程度必要か、といったことを考えます。企画が動き出してから本になるまで、5年、10年かかることも珍しくありません。

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せっかくすばらしい素材(原稿)を預かったのに、お客さんが求めているのと違う味付けにしてしまったらたいへんです。素材の良さを活かすための味付けを日々考えています。

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学芸・学術書の仕事

講談社現代新書、ブルーバックス、講談社選書メチエ、講談社学術文庫など各シリーズ、その他ノンフィクション全般の単行本の編集を行います。

一番印象に残っている仕事

手書きの原稿

 都内某駅前の居酒屋。乾杯と同時に、今年傘寿を迎えた日本近代史の先生から、「2ヵ月分の宿題」といって、200字詰め原稿用紙100枚ほどの手書きの原稿を渡される。先生がビールを飲んでいるあいだ、できるだけ早く原稿に目を通す。
 飲みながら、こちらの反応を待っているのが伝わってきて緊張する。読み終えた後、読者代表として、いかに面白かったかを拙いながらも伝える。本の出口が見えてきた。そうしてあらためて、乾杯をする――。
 著者との原稿のやり取りは、緊張もしますが、充実の時間でもあります。これはメールでも同じです。

現代新書の面白いところ

現代新書の面白いところ(かつ難しいところ)は、世の中の事象すべてがテーマになりうるということです。

ある1日のスケジュール

10:30

出社。 著者へメール、電話、手紙で、依頼・進捗確認。

手紙で重版の連絡。50年以上も前の本が版を重ねるのは嬉しいことです。

手紙で重版の連絡

12:00

近刊のタイトル案・帯ネーム案を考える。

タイトル、帯の文章は何案も考えます。移動中などふとした時に思いつくことも。

近刊のタイトル案・帯ネーム案を考える。

13:00

社食で昼食。雑談から企画が生まれることも。

14:00

入稿作業。原稿整理や地図や写真など手配。

著者、校閲、編集、何人もが間違いのないようにチェックをします。

入稿作業

18:00

打合せのため著者の研究室へ。研究室の本棚から、著者の関心が見えてきます。これも編集者の役得の一つかもしれません。その後、食事をしながら打合せの続き。

22:00

打合せ終了後、喫茶店などで次の日の打合せのための原稿チェック。

なんでもQ&A

Q1

あなたが思う「講談社」の魅力

いろいろな人がいるところ

Q2

今の部署で必要な資質は何?

好奇心

Q3

おすすめの本とその理由(版元・ジャンルを問わず)

川北稔さん著『砂糖の世界史』(岩波ジュニア新書)。砂糖という身近な題材から世界の成り立ちをわかりやすく、面白く描ききった一冊。新書をつくっていくうえでとても勉強になった本です

Q4

就職活動中、出版以外に考えていた業種、職種

新聞記者

Q5

就職活動中の方へひとこと

20年ほど学芸書の編集をしていますが、いまだに気づかされることが多く、書籍の奥深さを実感しています

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