繰り返しのなかで

校閲第一部

2014年入社

これまでの社歴

  • 校閲第一部
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私の仕事

MY JOB

「校閲」って一日中何かを読んで、どんどん間違いを直していくところなんだろうな、と入社前には思っていました。入ってみると半分正解で、半分違っていました。一日中何か読んでいますが、間違いを直すのは「どんどん」とはいきません。

校閲の主な仕事はゲラ(校正用の試し刷り)を読むこと。小説、絵本、漫画、雑誌……、扱うゲラによって気をつける点はさまざまですが、主な手順としては、
・ゲラに指定通り原稿が再現されているか確かめる
・誤字脱字や、言葉の表現等をチェックする
・内容が正確か、資料にあたって調べる
ということを、ゲラごとに繰り返していきます。

基本の手順に加え、たとえば小説であれば、設定に矛盾やずれなどがないかの確認もします。間違いではないか? という部分には鉛筆で指摘を入れ(ゲラの性質によりますが、「必ず直して」という意味の赤ペンはめったに使いません)、編集者を通して著者に問い合わせます。

講談社は総合出版社なので、校閲で扱うゲラも多様です。弁護士が主人公の小説では民法について細かく調べ、分厚い哲学書を何とか繰りながら評論に向き合ったり、ヒーローものの絵本では過去の技名を資料から必死に探し出したり……。

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細かな一語、一行に悩み、机と資料棚を往復することもしばしば。向かうゲラによって必要な知識や資料がどんどん変わり、知らないことが自分にはこんなにある! と思い知らされる毎日です。けれど、そこが校閲の仕事の楽しいところだと思います。

同じゲラ、というものはないけれど、するべきことを同じようにそれぞれのゲラに対して繰り返していく。その基本が難しいですが、よりよい本を読者に届けるための本づくりに参加できる、面白い仕事です。

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校閲の仕事

出版前に文字や内容を確認し、誤りを訂正することで、講談社の雑誌や本の信頼性を高めます。

一番印象に残っている仕事

毎回緊張

 ゲラを受けとって返す、という仕事の基本はいつも同じですが、調べなどに手のかかったゲラはやはり印象深いです。図書館に出かけて資料にあたり、先輩に質問し、過去の例を探し……、悩んで時間をかけて入れた鉛筆が採用されると、かなりほっとします。刷り上がった見本誌を開くのは、毎回緊張する瞬間です。

毎日お世話になっている辞書類

毎日お世話になっている辞書類。入社してから、辞書ごとに個性がはっきりとあることに驚きました。

ある1日のスケジュール

<仕事の少ない日>

10:30

出社、校閲作業

作業机。中央にある見台(けんだい)は、ゲラに角度をつけて読みやすくしてくれます。

作業机

フロアにある資料棚。新聞や雑誌、辞書のほか、ジャンルごとに基本の資料+αがそろっています。

作業机

13:00

昼食

14:00

校閲作業(合間にゲラを戻しに編集部を訪ねたり、そこでスケジュールを訊いたりすることも)

19:00

退社

<仕事の多い日>

10:00

出社、校閲作業

13:00

昼食

13:30

校閲作業

19:30

夕食

夜も営業している社食で夕食。この日のメニューは鯖の七味焼きでした。

夕食

20:00

校閲作業

24:00

退社

なんでもQ&A

Q1

あなたが思う「講談社」の魅力

扱う出版物の多様さ。

Q2

今の部署で必要な資質は何?

柔軟性。

Q3

おすすめの本とその理由(版元・ジャンルを問わず)

飛 浩隆『グラン・ヴァカンス 廃園の天使 I』(早川文庫)。
砕いた水晶ごしに世界を覗くような、圧倒的に美しい小説。今までで一番人に勧めた本です。

Q4

就職活動中、出版以外に考えていた業種、職種

特にありません。

Q5

就職活動中の方へひとこと

目前のやるべきことに追われてしまうかもしれませんが、自分に合っているものが何か? ということをよく考える時間をつくって、納得のいく就職活動にしてください。

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