INTERVIEW 01
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アイコン出版社のデジタルメディア
だからこその強みがここにある

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編集長就任間もなくの2017年9月には、過去最高の月間7500万PVを記録するなど、好調がつづいていますが。

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 これまで「現代ビジネス」を読んでくださっていた読者に加えて、新しい読者が増えている実感はあります。これは取り上げるニュースの幅を広くしたことや、執筆者を増やしたことが功を奏していると自負しています。いろんな人が登場しすぎて「節操がない」なんて批判を受けることもありますが、デジタルメディアは読む人によって捉え方が違っていいものだと思っています。
 そういう意味で現代ビジネスも、読者が「現代ビジネスってこういうメディアだな」とその色を決めてくれればいい。
 もちろん、一本一本の記事のクオリティを下げることはありませんが、こちらが色を決めないことで、より多くの方に読んでいただけるようになるのではないか、と期待しています。

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 とはいえ、方針はあります。抽象的な表現になるのですが、そのひとつは「言い訳しながらも、夜寝る前には必ずチェックしなければいけないニュースサイト」にしていくこと。
 現時点でも、他社の書籍編集者やワイドショーのスタッフにはかなり読まれている実感がありますが、彼らが自分たちの企画の参考にするために、現代ビジネスを日々チェックしなければならない……これが「言い訳しながらでも、見ざるを得ない」ということです。
 現代ビジネスに記事を書いたライターに、「この前書いたあの話、その続きを他社から本で書かないかといわれたんですが……」と書籍化の相談を受けることも多くなってきていますし、テレビや他の雑誌で、「あ、これうちのサイトみて作ったな……」とわかる企画も少なくない。彼らはおそらく「本当は見たくないんだけど……」と言い訳しながらも、寝る前に明日の企画会議のために現代ビジネスをチェックしてくれているはずです。
 この、「現代ビジネスを読まざるを得ない」みたいな感覚が一般の人にもさらに広がれば、読者も自然と増えてくると思っています。

 また、編集方針の2つの軸としては「共感」と「驚嘆」を大切にしています。
 記事を読んだ読者が単に「へぇ」や「ほぉ」では済まない「もっと価値あるなにか」を提供したい。「驚き」や「なるほど」をひとつでも多く得られるサイトにすれば、「ここに来ればなにか価値があるものが読める」と思って、頻繁に見に来て下さる読者が増えると思っています。

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そのあたりの現代ビジネスの「強み」はどういったところに起因するのでしょうか。

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出版社のデジタルメディアだからこその強み、というのはあると思います。
自分が編集部に配属された2015年ごろのデジタルメディアを概観すると、ウェブ系企業がつくるメディア、新聞社系が作るニュースメディアと、出版社系のメディアが乱立していました。
 大ざっぱにいえば、ウェブ系の企業が作る記事は、印象や表面的な感想で終わる記事が多かった。ある事件・事象に対して「ネット上ではこんな意見があります」と紹介して終わる、みたいな。記事自体にそれほど中身がないよなあ……と一読者として思っていました。だからこそ、「あ、ここは戦って勝ち目があるフィールドだな」とも思いました。

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出版社発のものは他とはどう違うのでしょうか。

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 自分は「週刊現代」「FRIDAY」と週刊誌編集部に9年間在籍しましたが、週刊誌の大きな役割と醍醐味の一つが、まだ表に出ていない話をどれだけ掘り起こし、それを自分たちあるいは専門家の力を借りて、どれだけ独創的な視点から解釈して、世の中に発信していくか、ということだと思っていました。週刊誌の読者がそうした、新聞では報じられない世の中の裏側、別の見方を求めていたからです。

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 ウェブの世界では、実はこの傾向はさらに顕著で、読者は少し派手で大胆な見方で、驚かされたいと思っている傾向が強いと感じています。客観報道が主体の新聞系ニュースではもの足らず、かといってウェブ系ニュースはどうにも表面的だ。その中で、出版系メディア……もっと言えば週刊誌系メディアが作るニュースこそ、ウェブの世界では求められるんじゃないかと思っています。これまで紙の雑誌をつくるうえで培われてきた取材力や編集力が、まさにいまデジタルで発揮できているのではないかと自負しています。

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SPECIAL INTERVIEW

  • 現代ビジネスチーム 編集長
  • mi-molletチーム チーム長
  • デジタル第一営業部 部長