幼児・児童

未就学女児13万人が熱狂する
「かわいい」の裏側

第一出版部(おともだち編集チーム)

これまでの社歴

  • FRaU編集部
  • プレスクール第二出版部
  • 第一出版部

私の仕事

幼児誌は「幕の内弁当」です。キャラクターがたくさんいて、購入動機の50~60%を占めるプラスチックのおもちゃの付録を中心に、紙付録、シール、水塗り絵、水出し、変わり絵、描いて消せるなどの加工印刷たっぷりの誌面展開をしています。
 「おともだち」で一番重要なのは、女児心をつかむ「かわいい」です。例えば付録。スマホや、バッグが強かった時代、お化粧ごっこ系が人気になったり、「アナ雪」が流行った時は、水色&お姫様系に席巻されたり……。
 そんな子どもの「かわいい」を予想するにはどうしたらいいのでしょうか。1つは、幼児誌では、アンケート集計が発達していて、データに基づいたページ&付録作りをしています。2つ目は、ティーンの流行が1~2年遅れでおりてくることです。オーバー30ですが、年甲斐もなくラフォーレ原宿にリサーチに行っています。

 次に、「かわいい」を実現するためにはどうすればよいのか。幼児誌は付録や本誌も費用がかかる加工印刷が多いので、企画を実現するために様々な製作会社さんとの協力が重要です。一番安く一番良質なものを作るために日々、見積もりの嵐です。さらに、他社版権の各キャラクターを使うのでキャラ使用の交渉や、版権料にもとづいたお金の計算が成立して、晴れて企画成立になり、他部署と同じ、コンテ→取材や撮影&作画→レイアウト入れ→入稿→監修チェック&校了というプロセスで進めます。「かわいい」の裏側は、企画成立までが結構フクザツです。
 ですが雑誌や絵本が出ると反響は、絶大です。毎週1000枚近いはがき&ネットのアンケートに目を通し、「ありがとうございます」「娘はこんな本を作るひとになりたいと言っています」という言葉を読んだ時が、この仕事をやって一番よかった! と思う瞬間です。

幼児・児童の仕事

青い鳥文庫や児童文学のシリーズ、動く図鑑MOVE、絵本など児童・幼児向けの書籍や、「げんき」「おともだち」「たのしい幼稚園」などの幼児向け雑誌の編集を行います。

一番印象に残っている仕事

中国工場では、工場のおじさんと、日本から来たおばさん(私)が、真剣にピンク色のおもちゃについて意見します。はたからみたら相当面白い!
中国工場では、工場のおじさんと、日本から来たおばさん(私)が、真剣にピンク色のおもちゃについて意見します。はたからみたら相当面白い!

プリキュアおしゃべりじはんき

 当時2歳だった息子が、毎日、自販機の前に立ち止まり「ジュース~」とペコペコボタンを押すマネをしていました。そうか、そんなに自販機が好きなのね、そうだ、これがプリキュアの声がする付録だったら売れそう……。そう思ったのがこの企画の発端でした。ですがキャラクター付録を作るためには、製作委員会の各社の権利の合間を縫いつつ、いかに実売を取れる付録を作れるか、が勝負です。各社さんに交渉し、企画が成立したら、付録製作会社をとおして、中国工場と交渉。予算を抑えるために、一部をプラスチックから紙にして値引き交渉をしたり……。
企画が進んでの山場は、プリキュアの実際のアフレコにお邪魔してオリジナル音声の収録です。プリキュアの声優さんたちに、私たちが考えたセリフを吹き込んでいただく瞬間は、本当に幸せです!
仕上げは中国工場に2泊3日で品質管理にいきます。同じ母親として、子供がさわる付録の品質には手は抜けません。この付録は13.5万部完売=全国の13万人強の女児を幸せにすることができました!

ある日のスケジュール

05:30

起床。掃除、洗濯、晩御飯の支度、そのほか家事。朝は、ニュースではなく、録りためた担当キャラのアニメの録画を流しっぱなしにしています

07:30

子どもに朝食を食べさせつつ、洗濯物を干しつつ&メールチェックしつつ英会話の予習

08:30

保育園の送迎

09:15

英会話。ボローニャの絵本見本市に行きたくて、始めました

10:00

撮影のスタッフ用の弁当を買う。デリバリーは高い&時間がかかるので、出先でちゃちゃっと買います

10:30

出社。デスクワーク。ラフを書くようなクリエイティブ系&お金がらみの作業は午前中にガガッとやります

11:00

チーム部決会議

幼児誌では、雑誌のほか、部員一人あたり年間10冊ほど絵本を担当しています。その発行部数を決める大事な会議。表紙デザインや企画構成など販売部の意見を真剣に聞きます!
幼児誌では、雑誌のほか、部員一人あたり年間10冊ほど絵本を担当しています。その発行部数を決める大事な会議。表紙デザインや企画構成など販売部の意見を真剣に聞きます!

12:00

「リカちゃん」撮影@社内スタジオ。最初にカメラマンさんとライターさんと今日の撮影の方向性や衣装などを決めます。途中でライターさんにお願いして次の仕事に

実はリカちゃん、こうやって一体ずつ撮影しています。お洋服の発注やヘアアレンジも、ライターさんとやっています! 幼児誌はライターさんをはじめスタッフみなさん専門性が高く頼れる方ばかり!
実はリカちゃん、こうやって一体ずつ撮影しています。お洋服の発注やヘアアレンジも、ライターさんとやっています! 幼児誌はライターさんをはじめスタッフみなさん専門性が高く頼れる方ばかり!

14:00

おもちゃ会社にて担当アニメの宣伝委員会。幼児誌は、他社版権のキャラクターを扱うページがほとんどです。メーカー、広告代理店、テレビ局、アニメ制作会社、出版社合同で、キャラクターの露出の方向性を話し合います。まだオープンになっていないキャラ設定の情報を聞き出したり、誌面展開の見せ方を事前に相談したり、逆に提案を受けたりなど、誌面展開にかかせない会議です

15:30

帰社。デスクワーク。デザイナーさんからあがってきた絵本&雑誌のレイアウトをチェック

16:00

付録製作会社A社と打ち合わせ

16:30

付録製作会社B社と打ち合わせ

17:00

紙付録の設計図の先生と打ち合わせ

紙付録は、設計図を起こしてくれる専門の先生、印刷所、刃型を入れる製作会社さんと協力して作ります。紙付録が意図しているバッグやヘアアクセに見えるか、3歳児の手のサイズにフィットするか、3歳児の手で簡単に扱えるか、を打ち合わせします。
紙付録は、設計図を起こしてくれる専門の先生、印刷所、刃型を入れる製作会社さんと協力して作ります。紙付録が意図しているバッグやヘアアクセに見えるか、3歳児の手のサイズにフィットするか、3歳児の手で簡単に扱えるか、を打ち合わせします。

17:30

編集長と打ち合わせ。1日に30分程度、ありとあらゆる企画・絵本・付録を編集長と剛速球で打ち合わせします

18:00

「リカちゃん」撮影に戻る。残業しない日は、18:40ごろ会社を出ます。保育園のお迎えは平均で、夫1:母2:私2の割合でやっています。たまに、シッターさんにお願いすることも

20:00

撮影終了。後片付けをして、デスクワーク。主に編集長チェックから戻ってきたラフ&レイアウトをデザイナーさんやライターさんに戻す作業をします

21:00

退社

21:30

帰宅

22:00

夕食&風呂&残った家事

23:00

就寝

ひとことQ&A

Q1

あなたが思う「講談社」の魅力

大衆向けのジャンルのコンテンツづくり&流通が強い。絵本は初版が4~5万部いくものもあり、旅先の田んぼの中のコンビニで、自分のキャラクター絵本が売られていると、うれしくて震えます!

Q2

今の部署で必要な資質は何?

適度なミーハーさ&子ども心。

Q3

おすすめの本とその理由

■清水潔 『殺人犯はそこにいる』(新潮社)
「文庫X」としても話題になった、もとFOCUSの記者で、日本テレビ報道局記者・清水潔氏のノンフィクション。取材姿勢は学ぶことばかりです。
■ナナイロペリカン 『いろはにちへど おかわり 限界かあちゃん いつまで育児の山登る』(講談社)
ママブロガーさんと二人三脚で作りました。働きながらの子育てにあまりイメージがわかない方にはぜひ読んでいただきたいです!

Q4

オフの過ごし方

ウルトラマンショー。仕事では女児向けキャラ担当ですが私生活では、息子と一緒に男児キャラに夢中です。
50年以上も続くウルトラマンシリーズ。東映の時代劇映画のにおいがする初期作品、作家・乙一さんが脚本を書かれた最近のウルトラマンジードなど、時代と世相を映した内容で、大人も楽しめます。
50年以上も続くウルトラマンシリーズ。東映の時代劇映画のにおいがする初期作品、作家・乙一さんが脚本を書かれた最近のウルトラマンジードなど、時代と世相を映した内容で、大人も楽しめます。

Q5

就職活動中の方へメッセージ

私のいる第六事業局は子供向けのジャンルで、第一出版部が未就学児、第二出版部が小学生以上の書籍を扱っています。出版不況と言われる中で、少子化が逆に「子どもにきちんと知識や教育を授けたい」という思いにつながるようで、子供向け市場は世界的にも国内的にも昨年対比で伸びています。刊行点数も年々増え、局としてもどんどん大きくなっています。
新入社員もイキイキしているので、若くてたくさん仕事がしたい人にはもってこいな部署だと思います! 皆さんの志望をお待ちしています!